詐欺にも使われる心理学 ローボールテクニックに気をつけろ

コラム

こんな人におすすめの記事

  • 詐欺に引っかからないように学んでおきたい
  • 詐欺師の使う心理学を知っておきたい
  • 詐欺に気をつけたい

 

詐欺にも使われる心理学 ローボールテクニックに気をつけろ





こんにちは。おぱびにあです。

「詐欺の被害というのは巧妙化している」というのは皆さんご存知ですよね。

2017年の詐欺被害総額を警察庁から引用します。

○ 認知件数は18,212件(前年比+4,058件、+28.7%)で、前年から増加。被害額は394.7億円(-12.9億円、-3.2%)と3年連続で減少したものの、依然として高水準。
○ 既遂1件当たりの被害額は、229.0万円(-78.6万円、-25.6%)。

引用:平成29年の特殊詐欺認知・検挙状況等について(確定値版)

なんと年間に1.8万件の詐欺被害があり、年間での被害総額は400億円弱に上るそうです・・・。

詐欺の手口というのは様々なものがあります。詐欺には様々な心理学テクニックが使われています。そのなかでも今回はローボールテクニックという心理学テクニックを紹介します。

この心理学テクニックは、詐欺以外でもあくどい営業や、ダメ男が彼女を引き留める際にも使われます
この心理学テクニックを知ることで人生をうまく生きるすべを身に着けていきましょう!

詐欺の心理学① ローボールテクニックって何?

詐欺師がよく使う心理学テクニック、「ローボールテクニック」とはどんな心理学なのでしょうか。

ローボールテクニックとは、
初めに好条件を提示して同意を得た後に、不利な条件を徐々に付け足していく
という心理学テクニックです。

これだけ聞いただけでもなんかあくどそうなテクニックですね。例を出してみましょう。

 

ex)ローボールテクニックの例 彼女とヨリを戻す編

例えば、酒をよく飲み、家事もしない彼氏Aがいたとします。
彼女のBさんはそんなAに嫌気が差して別れを切り出します。

するとAはこう言いました。
「Bごめんよ。酒もやめるし、家事もやるからさ。考え直してくれよ。」

渋々Bさんは別れないことにしました。

最初はAは酒をぱったり止め、家事も分担するようになりました。

BさんはそんなAに満足し、またAに夢中になりました。

しかし、そのうちAは、酒をまた飲み始め、だんだん家事もしなくなっていきました。
それなのにBさんはAにぞっこんです。

こういう女友達いたりしませんか?「あんなくそ男となんで別れないのだろう・・・」と思いますよね。

これはまさしくローボールテクニックの心理学を使われているのです。

 

詐欺でも一緒。最初はおいしい条件を出します。「この投資は絶対もうかるからすぐやったほうがいいですよ!」と言います。

その後に「この投資を続けるためには初期投資でいくら必要だ。」とか、「このサイトに登録する必要がある。」とか、不利な条件を追加していくのです。

 

「こんなあからさまな詐欺、引っかかるわけないよ。」と思う方もいますよね。詐欺が年間1.8万件もあることからわかるように意外と引っかかるものなんですよ。なぜならこの心理学テクニックは人間の一貫性の原理という強力な心理学を使っているのですから。

なぜローボールテクニックに引っかかってしまうのでしょうか?

詐欺の心理学② なぜ引っかかる?

ローボールテクニックの正体は、「一貫性の原理」

なぜローボールテクニックに引っかかってしまうのでしょうか?不利な条件を付けられたら取りやめそうですよね。

ローボールテクニックによって詐欺に引っかかってしまう原因は「一貫性の原理」にあります。

一貫性の原理とは、
人が態度や発言・信条に対して一貫した態度を取りたがること
です。

ローボールテクニックに置き換えてみましょう。

一貫性の原理が働くまでの道筋

 

最初に投資話があったとしましょう。例えば一年で元金の3倍になるみたいな。
それに対してあなたは「いいですね!やります!」と返答します。

この「やります!」が一貫性を働かせるのです。

人は自分の発言をなるべく曲げたくないという考えがあります。

後々「この投資をするには、最初にライセンスを取る必要がある。ライセンス料は100万円です。」と言われたりしたとき、あなたは考えを曲げたくないと思います。

そうすると、あなたは「ライセンス取ったあとに100万投資すれば元は取れる。やはり投資はすべきだ。」と無理やり投資をやりたいという理由を補強するのです。このように自分の説に有利な情報しか集めないことを心理学界では確証バイアスといったりします。

 

詐欺の心理学③ ローボールテクニックの「対策法」

身体の変化から読み取る

まず簡単にできることは、身体の変化から読み取ることです。

明らかなローボールテクニックを使われた場合、胸がキュッと締め付けられたり、胃がキュッとなったりします。

「これは騙されてるぞ」という人間の深層心理が、身体にサインを送っているのです。

もしこのような違和感を感じたら、「この前ネットでみた、ローボールテクニックっていう心理学テクニックに騙されているかもしれない」としっかり内容を吟味しなおしてみてください。

 

「もし今過去に戻ったとしても同じ選択をしただろうか」と考える

先ほどの身体の異変は、明らかにおかしい詐欺などにしか表れません。では、少し違和感を感じたくらいのときはどうすればいいのでしょうか?
ローボールテクニックに気付く方法は、「もし今過去に戻ったとしても同じ選択をしただろうか」と考えることです。

少し違和感を感じたら、今持っている情報をメリットとデメリットに整理してみてください。そしてその情報を見て「この情報を最初からもらっていたら、自分はどういう選択をするだろうか」と考えてください。

ローボールテクニックは、「最初に上手い話をして後から不利な条件を増やすテクニック」です。
新たに得た情報を混ぜて考え直すことで、一貫性の原理を回避することができます。

まとめ 詐欺で大切なのは一歩立ち止まること

今日はローボールテクニックという心理学テクニックを紹介しました。

ローボールテクニックの原因の一貫性の原理は、普段はいい方向に働きます。一貫性の原理がなかったら、毎回すべての選択を慎重に吟味して決定しなきゃいけなくなります。
歯を磨くときに「本当に歯を磨くべきだろうか。メリットは・・・」なんて生活してたらキリがないですよね。

しかし、こと詐欺においては違います。おかしいと思ったり、不利な条件が追加されたときは、一度立ち止まって「本当に自分はこれをしたいのか?」と考えることが大切なんです。

 

 

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