ピグマリオン効果とは? 期待するだけで子供の成績UP!? 【心理学用語解説】

心理学

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ピグマリオン効果とは? 期待するだけで子供の成績UP!? 【心理学用語解説】

こんにちは。おぱびにあです。




みなさん、「ピグマリオン効果」という言葉を知っていますか?これは、「期待されるだけで成績が上がる」というとんでもない心理学効果です。

子どもの褒め方って難しいですよね。心理学上では、子どもの「成績など結果を褒める」ことはご法度とされています。成績を褒められた子どもは、現状に満足してしまい努力しなくなってしまうのです。

ではどうすればいいのか?子どもと接するときは期待することが大切なんです。これは上司部下など様々な関係で起こりうります。

今日はそんな期待されると努力するようになるという「ピグマリオン効果」について解説していきたいと思います。

 

ピグマリオン効果とは?

ピグマリオン効果

ピグマリオン効果とは、
教師が期待することで、子どもの成績が上がることがある
という効果です。

この反対として、
教師が期待しないと子どもの成績が下がっていくこと
を「ゴーレム効果」と言います。

このピグマリオン効果とゴーレム効果は教育心理学の一種で、実験などで実証されているものの、批判や問題点も指摘されています

ピグマリオン効果の語源

ピグマリオン効果の語源はギリシャ神話から来ています。

ピグマリオンという名称は、ギリシャ神話を収録した古代ローマのオウィディウス『変身物語』(”Metamorphosen”、訳に『転身物語』とも)第10巻に登場するピュグマリオン王の恋焦がれた女性の彫像が、その願いに応えたアプロディテ神の力で人間化したと言う伝説に由来する。

ウィキペディア | ピグマリオン効果

 

ピグマリオン効果の実験

1964年春、教育現場での実験として、サンフランシスコの小学校で、ハーバード式突発性学習能力予測テストと名づけた普通の知能テストを行ない、学級担任には、今後数ヶ月の間に成績が伸びてくる学習者を割り出すための検査であると説明した。しかし、実際のところ検査には何の意味もなく、実験施行者は、検査の結果と関係なく無作為に選ばれた児童の名簿を学級担任に見せて、この名簿に記載されている児童が、今後数ヶ月の間に成績が伸びる子供達だと伝えた。その後、学級担任は、子供達の成績が向上するという期待を込めて、その子供達を見ていたが、確かに成績が向上していった。報告論文の主張では成績が向上した原因としては、学級担任が子供達に対して、期待のこもった眼差しを向けたこと。さらに、子供達も期待されていることを意識するため、成績が向上していったと主張されている。

ピグマリオン効果の裏にある「言葉」の持つ影響力

ピグマリオン効果の裏には、「言葉」の持つ影響力が働いていると考えられます。

人間は、「自分の言葉と行動を一致させる」という遺伝子レベルの情報が組み込まれています。
このことを一貫性の原理と言います。

有名な事例を紹介します。

ある地域の家に「家の玄関に大きな立て看板の交通ルールの標語を置いてもらえませんか?」というお願いをします。

当然ほとんどの家は「No」と突き返しました。

しかし、2週間ほど前に「あなたは、交通ルールは大切だと思いますか?」というアンケートを行うと結果は劇的に変わりました。

「交通ルールは大切だ」と答えた家の大部分が、二週間後「家の玄関に大きな立て看板を置いた」のです。

これは、「自分は交通ルールが大切だと思っている」という言葉に引っ張られて、行動を言動と一貫させたことがわかる事例です。

 

 

 

つまり、「あなたには期待している」という言葉にひとたび「はい」とか「頑張ります」と返すと、
「自分は頑張るといった」という言動に一貫性を持たせるために、生徒は努力し始めるのだと考えられます。

 

ピグマリオン効果の批判・問題点

批判:実験者効果のせいではないのか

ピグマリオン効果の批判例として、「ピグマリオン効果は実験者効果の影響じゃないのか」という批判があります。

実験者効果とは、
実験の対象者は、無意識のうちに「実験の予想通りに行動しようとする」
という効果です。

例えば、「これは頭の良さを測るアンケートです。」と言われてとき、

Q:物事の要領がいいと感じる
1.かなり当てはまる
2.まぁまぁ当てはまる
3.あまり当てはまらない
4.全く当てはまらない

という四択があったとしますよね?

「自分は2と3の間くらいかな?」と迷ったらどちらを選びますか?

そうとう謙遜好きでない人な限り「2」ですよね。

このように人は、無意識に自分や相手の期待している方向へ回答を寄せる傾向があるのです。

 

ピグマリオン効果の実験では、「今後伸びる生徒を割り出す検査」と言って「この生徒が伸びそうだ」とリストを渡しました。

これだと、伸びそうな生徒に熱心に教えようと思いますよね。

なので、期待のまなざしを向けたこと=成績の向上に結び付くのは怪しいという批判があるのだと考えられます。

 

問題点:子どもが調子に乗る可能性

ピグマリオン効果の問題点としては、子どもが期待を向けられたとき、その期待の応え方が努力するという形とは限らないということです。

 

例えば、チート(=カンニング)問題。

子どもは期待に応える=いい点数を取ることだ
と考えるので、カンニングをして点数を取ろうとする子どもが出てくる可能性があります。

 

また、褒め方を間違えると、子どもが努力しないナルシストになってしまう可能性があります。

「あなたはやればできる」と言われたことに子どもが満足してしまい、
「俺はやればいつでもできるから」と努力を怠るようになってしまうのです。

 

まとめ ピグマリオン効果をどう使う?

期待のまなざしを向けると子どもの成績が上がるという、ピグマリオン効果。どう使っていけばいいのでしょうか?

それは褒め方を考えることです。

子どもの勉強の仕方を褒めることで、子どもはより努力するようになるという心理学研究があります。

例えばいつもよりちょっといい点を取った子どもに「今回はここを重点的に勉強してたからよかったんだね」とか、「今回はいつもより勉強してたよね」とかそういう褒め方をするのです。

ここでピグマリオン効果。「もうちょっとだけ頑張れること」を期待しましょう。

あまりに重い期待は子どものやる気を削いでしまいます。ピグマリオン効果も限度が大切です。

今日は批判の多いとされるピグマリオン効果の解説でした。筆者自身うまく使えば効果があると思うので、褒め方に工夫をしてこのピグマリオン効果を利用してください。

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