【心理学用語 解説】バンドワゴン効果

仕事の心理学

【心理学用語 解説】バンドワゴン効果




心理学用語解説①バンドワゴン効果とは?

バンドワゴン効果の解説

「バンドワゴン効果」とは、
ある選択肢が人気である場合、その選択肢を選ぶ人がさらに増えていく
という効果です。

日常生活でよくあるバンドワゴン効果の例としては、「今、巷で話題の○○!」とか、「累計一億回突破!」とかいう商品を買おうと思うのが、バンドワゴン効果に当たります。
あとは「ステルスマーケティング」いわゆる「ステマ」もこのバンドワゴン効果を狙っていますね。

皆さんもこんな経験があったりしませんか?

  1. 行列ができているラーメン屋を見て、このラーメン屋はきっとうまいだろうと並んでみる。
  2. 選挙の投票で、政治に詳しくないのでとりあえず与党に投票する。
  3. 友達みんながやってるスマホゲームをインストールしてみる。

これがバンドワゴン効果です。よくやっちゃいますよね(笑)

ミーハーな人はバンドワゴン効果の影響を受けやすい人と言えます。勝ち馬に乗るような人も同じくバンドワゴン効果の影響を受けています。

そもそも「バンドワゴン」ってなに?

バンドワゴンとは

そもそも「バンドワゴン」とは何なのか?これをはっきりさせないことには、頭に残りにくい心理学用語なのかなと思います。頭に残りやすくするためバンドワゴン自体の解説を挟みたいと思います。

バンドワゴンとはもともと、
パレードの先頭をゆく楽隊車
のことを指します。

↑こういうやつですね。

なぜバンドワゴンが語源になったの?

ではなぜ、勝ち馬に乗ることをバンドワゴン効果と呼ぶようになったのでしょうか?

 

それは19世紀前半のアメリカの大統領選挙戦まで遡ります。

当時は、第12代アメリカ合衆国大統領であるテイラー(在任期間 1849年3月4日~1850年7月9日)の選挙戦でした。

選挙戦の中、テイラーを支持していたサーカスの道化師が自分のサーカスのバンドワゴン(楽隊車)にテイラーを乗せて宣伝をしました。

するとテイラーの人気は上昇!これを見たほかの候補者も後追いでバンドワゴンに乗って宣伝をし始めました

このようにみんなが人気なことを後追いでやり始めることを「バンドワゴン効果」と言うようになったと言われています。

 

心理学用語解説② 悪用されるバンドワゴン効果

「バンドワゴン効果」は、人々の群集心理を利用した心理学テクニックです。

絶大な効果を誇る分、しばしば悪用されます。

その根拠、本当に理由になってる?

バンドワゴン効果を利用すると、あたかもみんながやっていることが結論の根拠になっているかのように見せることができます。

例えばこんなやつ

  1. 「薬物?危なくないよ。みんなやってるよ?」
    みんなやってるから→危なくない の理由づけはおかしい。
  2. 「多くの人が信じているのだから、神は実在する。」
    信じたら実在させることができるなら超能力者やん。
  3. 「みんな社会人としてまじめにやってるのに、フリーランスなんて成功するはずがない。」
    みんながやってるから→正解だと思い込んでいる
  4. 「みんなが批判しているから、あいつはきっと悪い奴だろう。」
    みんなが批判する→あなたが嫌いかどうかはわからない

このように、バンドワゴン効果を悪用すると、あたかもみんなやっていること=根拠と見せかけることができてしまうのです。

このことを衆人に訴える論証と言います。

 

心理学用語解説③ アンダードッグ効果(バンドワゴン効果の逆)

アンダードッグ効果とは?

アンダードッグ効果とは、
不利な立場のものに同情票が集まりやすくなる
ことを指します。

人気なものに票が集まりやすいバンドワゴン効果とは真逆の効果になりますね。

例えば、こういうもの。

  1. 不倫報道で叩かれ過ぎた芸能人を見て、さすがに気の毒だと思い逆に応援する。
  2. 閑散とした個人商店で頑張っている店主を見ると、ついつい一つ商品を買ってしまう。
  3. ちょっとパッとしない異性のことを「守ってあげたい」と逆に恋心を抱いてしまう。
  4. 「発注ミスしてしまいました」と大量にたたき売りされている商品をついつい買ってしまう。
  5. 甲子園で名門校と当たってしまった相手チームを応援する。

アンダードッグ効果の語源

なぜこのような同情票をあつめる効果をアンダードッグ効果と呼ぶのか?

その語源は「川に落ちてしまった犬はかわいそうなので助けられる」という逸話からだとされています。

つまり、「同情」の感情がアンダードッグ効果を生むのです。

 

心理学用語解説④ バンドワゴン効果をどう使う?

最後に、バンドワゴン効果をどう利用していけばいいかについてアドバイスをしていきたいと思います。

仕事上でバンドワゴン効果を利用する

仕事(特に営業で)バンドワゴン効果を利用する方法として一番効果があるのは、「先行事例を紹介する」ことです。

例えば、こんな感じ

  1. 「この製品は、A社では3年前から利用されていて大変好評をいただいております。また最近ではB社はC社でも導入を検討しており、着実に導入実績を伸ばしている商品です。」
  2. 「この製品は、業界シェアトップの60%のシェアを持っておりまして、新たに導入されるのであれば一番おすすめの製品となっております。」

このように自分の製品がみんなに使われているという論拠を用いて宣伝することで、バンドワゴン効果が働き、相手が自分の製品に傾きやすくなるのです。

 

逆に、安易に利用されないようにしよう

自分が使うときだけではなく、相手から営業をかけられるときもバンドワゴン効果の知識が使えます。

具体的に言うと、みんな使っているからという根拠に対して、なぜみんな使っているのか?と聞くようにしましょう

この質問を一つ入れることによって、バンドワゴン効果を利用されずに製品の本質から物事を判断できるようになります。

 

あとがき

いかがでしたでしょうか。バンドワゴン効果はマーケティングから、経済学、政治学など様々な分野で効果が認められている心理学テクニックです。

このブログを読んでうまくバンドワゴン効果を利用する・またはバンドワゴン効果に騙されないようにすることを学んでいただけたなら幸いです。

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