【人の不幸は蜜の味】人の不幸を喜ぶ人の心理【対策法も】

心理学

【人の不幸は蜜の味】人の不幸を喜ぶ人の心理【対策法も】

 

こんにちは。おぱびにあです。

みなさん、「人の不幸は蜜の味」という言葉を知っていますか?

人の不幸は蜜の味とは、

他人の不幸な状況を、不幸だとわかりつつも喜んでしまうことを指します。

一時期、ネット上で「メシウマ」(他人の不幸で飯がうまい)という言葉が流行りましたが、この心理状態こそが、「人の不幸は蜜の味」だと言われています。「いい気味」とか「ざまぁみろ」とかも同じ心理です

 

みなさんも正直、そんな経験があると思います。

嫌いな人が上司に怒られているのを見て「ざまぁみろ」と思ったり、

鼻につく芸能人の不祥事のニュースを見たときに「やっぱりな」と嬉しそうにSNSに投稿したり、、、

 

メディアだともっとひどいですね。

芸能人の不倫報道を執拗に行ったり、

政治家の発言の言葉尻を捕らえて「不適切発言だ」と叩くのも、不幸を食い物にしていることが見え隠れしています。

ただメディアも他人の不幸のニュースは視聴率が取れるから、積極的に報道しているのです。他人の不幸は蜜の味という心理を活かしてニュースを作っているのです。

 

人の不幸を喜ぶことは、道徳的に良くないことだと分かっているのに、なぜそういった心理が生まれてしまうのでしょうか。

今回は「人の不幸は蜜の味」の裏に隠された心理を紐解いていきたいと思います。



 

「人の不幸は蜜の味」は心理学では「シャーデンフロイデ」と呼ぶ

人の不幸は蜜の味のことを心理学では「シャーデンフロイデ」と呼びます。

シャーデンフロイデはドイツ語で、シャーデン=害 フロイデ=喜び を指し、ドイツ語で恥ずべき喜びという意味の言葉です。

 

どういうときに「人の不幸は蜜の味」を感じる?

シャーデンフロイデが起こる状況は主に以下の三つに当てはまったときと言われています。

  1. 他人が不幸になったのはそれ相応の理由があったからだと思う(相手に落ち度がある。仕事でミスをした・不倫をしたなど)
  2. 不幸があまり大きなものではない(身内が亡くなったなどでは起きにくい)
  3. 不幸を起こした原因は自分ではない(たまたま見聞きしたなど)

この三つに当てはまったときに「人の不幸は蜜の味」=シャーデンフロイデの心理状態を引き起こしてしまいやすいのです。

またシャーデンフロイデに陥る要因として「復讐心」が大きくかかわっています。

 

 

「人の不幸は蜜の味」を感じやすいのは男!

人の不幸は蜜の味という感覚は女性に多いような印象があるのではないでしょうか。

「女性のほうが人間関係がドロドロしてそう、、、」なんて思う男性も多いと思います。

しかし、人の不幸は蜜の味という心理を持ちやすいのは実は男性と言われています。

 

ロンドン大学UCLの研究が以下のようなことを明らかにしています。

 脳画像技術を使い、脳反応を男女別に調べたもので、同チームは「他人の不幸を喜ぶ気持ち」について神経科学上の根拠が得られた初の研究成果だとしている。
それによると、好意的に思っている他人が苦しんでいるのを見たとき、男女いずれの被験者の場合も、脳の「共感」や「痛み」と関連する領域に反応がみられた。
一方、苦しんでいるのが嫌いな人間の場合、女性は好きな人間が苦しんでいたときと同じ脳領域に反応があったが、男性は脳の「報酬」と関連する部分に大きな反応が見られたという。
同リポート共同執筆者のステファン博士はインタビューで「(嫌いな人間が苦しんでいる場合)女性の共感反応は弱まった。だが共感反応があったことに変わりはない。一方、男性には共感反応は全く見られなかった」と答えている。
同研究によると、男性は他人の公正さを認識したときに共感反応を示したという。

参照:Clipper 他人の不幸を喜ぶ感情、男性のほうが女性より強い=英研究

 

まとめると、下記の表のような反応が起こったということです。

 

嫌いな人が苦しんでいる場合

痛みへの共感報酬を感じたか
男性なし感じた
女性弱いがある感じない

 

これは、女性の共感能力の高さに起因するものだと考えられます。

男性は、公正かどうか(正しいことかどうか)に共感を得るようです。つまり、正しくない人(嫉妬などからの思い込みを含む)に対しては全く共感をしない。むしろ喜びの感情が湧き出てくるという研究結果でした。この報酬の心理が、人の不幸は蜜の味と結びついているのです。

 

「人の不幸は蜜の味」は、劣等感の強い人ほど抱きやすい

また、人の不幸は蜜の味の心理を持ちやすい人は、「劣等感が強い(自尊心が低い)」と言った研究があります。

 

「人の不幸は蜜の味」に深くかかわる自尊心の研究を紹介します。

 

スタン・モース ケン・カーゲンの研究

他人によって「自尊心」にどう影響があるのかの実験

 

【内容】

ミシガン大学の学生に向けて、高額報酬が貰える実験への参加の求人を出した。

求人に合格できるかどうかは質問紙の記入によって行われる。

質問紙には自尊心を測る項目も入っていた。

 

質問紙に答えている途中で、予め用意した「サクラ」を隣に座らせ同じ質問紙の記入をさせた。

サクラの特徴は2パターン

  1. クリーン氏 清潔で有能そうなサクラ。質問にもスラスラ答える
  2. ダーティー氏 不潔で無能そうなサクラ。質問を答えるのも苦労している

 

【結果】

1のクリーン氏を途中で投入した場合、その後の学生の答えた自尊心の点数は低くなった。

2のダーティー氏を途中で投入した場合、その後の学生の答えた自尊心の点数は高くなった。

しかも、この傾向が出た学生は傍から見れば無能そうなダーティー氏よりの人物だった。

有能そうな学生は、クリーン氏が隣に座ったほうが自尊心が高くなった。

 

この研究からわかることは、「自分に自信がない人」は、無能そうな人を見ると勇気づけられて自信を持つということです。

逆に「元々自分に自信がある人」は、有能そうな人を見て自分が有能なのを再確認し、自信を持つのです。

 

このことから、「人の不幸は蜜の味」と思う心理は、劣等感を抱いていた人が落ちていく様を見て、自分の価値が相対的に上がるのを喜ぶということだと分かります。

 

実際問題に置き換えてみるともっとわかりやすいでしょう。人の不幸は蜜の味と思いそうな場面を一つ出しましょう。

有名芸能人が不祥事を起こしたニュースが後を絶ちません。例えばイケメン俳優と結婚していた女性芸能人の方が離婚したという報道があったとしましょう。

だいたいこの時のネット掲示板5ちゃんねるなどの反応は、

「性格悪そうだもんな」

「絶対育児できないだろ」

「もう芸能人でやっていけないでしょ」

などと追い打ちをかけるようにして袋叩きにして喜びます。

これは、元々イケメン俳優と結婚した女性に対して劣等感を抱いており、そこから転落する様を見て喜ぶのです。これが「人の不幸は蜜の味」の心理です。

ブサイクな男と結構している人が離婚してもあまり気にしませんよね?これは自分のほうが上だと思っているから気にしないのです。

 

劣等感を抱きやすい人とは?(人の不幸は蜜の味を感じやすい人)

1.理想が高い

まず最初に理想が高い人は劣等感を抱きやすいと言われています。

理想が高いと、自分と理想のギャップに苦しみます。

そうするとその理想に到達している人を見て強い嫉妬心を抱いたり、目標が達成できずに真逆の行動をとってしまう(ダイエット失敗の反動のやけ食いなど)「どうにでもなれ効果」が発生します。

そしてまた嫉妬心を抱いたり、どうにでもなれ効果にハマってしまう自分に劣等感を抱き、他人の失敗を喜んで自尊心を保つ「人の不幸は蜜の味」の心理に行き着いてしまうのです。

他人と自分を比べたがる

他人と自分を比べたがる人も「人の不幸は蜜の味」を感じやすいです。

そもそも、自分の評価というのは他人との比較をしないと決まらないものです。

例えば100m走で10秒の記録を出したとしましょう。日本で100mを10秒で走ることができればオリンピックに出れるほどすごい記録ですよね?

ただ、100m走を自分しかやっていないとしたら、すごいかどうかわからないのです。

「○○素粒子を発見しました!」みたいなニュースを見てもすごさがわからないのも同じです。ノーベル賞という他人と比較した評価がないとすごいかどうかもわからないですよね。「俺、○○素粒子発見したんだぜ」なんて友達から言われた日には、「へーすごそう」くらいの感想しか出てこないでしょう。

このように自分の立ち位置を決めるのに他者との比較は大切ではあるのですが、上とばかり比べたり、自分が苦手な分野で比べることばかりすると劣等感を抱いてしまうのです。

コンプレックスがある

コンプレックスは、それが劣等感に直結します。

コンプレックスというのは、元々「他人と比較して明らかに劣っているもの」ですので、言い換えれば、自分が苦手なものをわざわざ他人と比較している状況にあります。そんなことしていたら劣等感抱きますよね。

 

 

「人の不幸は蜜の味」と思わないために

人の不幸は蜜は誰しも起こる心理状態

今回、「人の不幸は蜜の味の心理」について考えていきましたが、安心してください。「人の不幸は蜜の味」は誰しもに起こりうる感情です。

これを起こしにくくするためには、普段から意識して考え方を変えていくことが大切です。

 

共感能力を上げる(「人の不幸は蜜の味」と思わないために)

 

まず最初に皆さんが意識するべきなことは、「共感能力を上げる」ことです。

例えば、大事な会議に部下が遅刻してきたとしましょう。このときみなさんはどう考えるでしょうか。

「大事な会議に遅刻してくるなんて社会人失格だ」

「社会人は時間を守るものだ」

こんなこと考えるひとは、「他人の不幸は蜜の味」と考えやすい、恥を喜ぶ人間(シャーデンフロイデ)です。

理由は、結果の正しさにしか目を向けていないからです。

先ほどの『人の不幸は蜜の味を感じやすいのは男!』で話したように、男性は特に物事の公正さに共感しやすい傾向があります。

「部下が遅れてきたのは体調が悪いからかもしれない」

「会議の時間を知らされてなかったのかもしれない」

「この会議の重要性を誰も教えていなかったのかもしれない」

このように相手の状況の共感しようとするワンクッションを置く意識をすることで、人の不幸を一元的に喜ぶのではなく、その背景も考えられるような人間になるのです。

遅刻してきた部下を叱責するのも理由いかんでは大切ですが、その前に相手の状況に共感するワンクッションを置く癖を付けることで、「人の不幸は蜜の味」の心理から逃れることができます。

 

他人との比較方法を考える(「人の不幸は蜜の味」と思わないために)

二つ目に意識してほしいことは、「他人との比較方法のバリエーションを増やす」ことです。

他人との比較は、自分の社会での立ち位置(アイデンティティと言ったりしますね)を決めるうえで非常に大事なことです。

しかし、自分が苦手なものとばかり比較してしまうと劣等感が生まれ、「人の不幸は蜜の味」を感じてしまうのです。

そこで「他人との比較方法のバリエーションを増やす」ことが重要になります。

他人との比較方法のバリエーションが増えることで、「ここではあいつには勝てないけど、あそこでは負けない」というように他人の長所を見つけつつ、自分の長所を再確認することができて自尊心も保たれます。

「人に勝てるところなんて何一つない、、、」という方、逆にすごいですよ?こんなに多種多様な人がいるこの世界で長所が一つもないのに今まで生きていけているなんて、それは「幸運」という長所とも言えるくらいです。

私がイチローに野球で勝とうなんて馬鹿みたいですよね?でも私はイチローに心理学という分野では勝てます。

それと同じです。なんでも上と比べるだけでなく、あなただけの長所を見つけてください。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、「人の不幸は蜜の味」の心理から解決方法まで話してみました。

「人の不幸は蜜の味」たしかに幸福を感じますが、その裏にあるのは劣等感です。こう思わないために、意識的に生活することを心がけましょう。

また、「シャーデンフロイデ」(人の不幸は蜜の味)の心理についてもっと知りたい!という方は最後に参考文献の本のURLをいくつか載せておきますので、一度勉強してみてはいかがでしょうか。

シャーデンフロイデ: 人の不幸を喜ぶ私たちの闇

シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感 (幻冬舎新書)

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